講演情報

[2G11]1173Kの鉛ビスマス環境下におけるODS FeCrAl合金の化学的挙動に関する研究

*小池 陽大1、萩原 想大1、近藤 正聡1 (1. Science Tokyo)

キーワード:

液体鉛ビスマス、ODS-FeCrAl合金、水素製造、腐食、侵食

鉛ビスマス共晶合金(LBE)は高速炉や太陽熱集光型発電システムの冷却材として期待されている。仮に冷却系の出口温度を1173Kまで加熱することができればIodine-Sulfur(IS)法によって水を熱分解し水素を得ることが可能となる。本研究の目的は、1173Kの流動LBE環境下におけるODS-FeCrAl合金の腐食挙動を明らかにすることである。ODS-FeCrAl合金であるSP10 (Fe-15Cr-6Al)に加え316Lオーステナイト鋼などを対象として、一部の試験片には予備酸化処理を施した。250時間の試験を実施した結果、予備酸化処理をしなかったSP10試験片は腐食による減肉を示したが、予備酸化処理を施した試験片は優れた共存性を示すことがわかった。