講演情報
[2H17]地下水を想定したイオン共存条件下における無機陰イオン交換体へのヨウ化物イオンの吸着
*齊藤 波音1、田中 凛1、浅沼 徳子1、新井 剛2 (1. 東海大、2. 芝浦工大)
キーワード:
地層処分、TRU廃棄物、含水酸化硝酸ビスマス、Al-Mg層状複水酸化物
TRU廃棄物のうち、オフガス系廃棄物には129I(半減期:約1570万年)が含まれ地層処分が検討されている。しかし処分される際に緩衝材として使用されるベントナイトには、I⁻などの陰イオン核種の移行遅延効果が見込めない。そのため、陰イオン交換能を有する吸着材の適用を検討する必要がある。これまで、無機イオン交換体の含水酸化硝酸ビスマス(IXE-500)とMg-Al層状複水酸化物(IXE-700F)を用いて、I⁻の基礎吸着特性を評価してきた。本研究では、地下水中に存在するイオンがI⁻の吸着に及ぼす影響を評価するため、Cl⁻、SO₄²⁻、NO₃⁻、HCO₃⁻、CO₃²⁻の共存下におけるI⁻の吸着挙動について検討した。