講演情報
[3E09]データ同化による格納容器内水蒸気凝縮挙動解析の高精度化の検討
*石垣 将宏1、廣瀬 意育2、柴本 泰照2 (1. 福井大、2. 原子力機構)
キーワード:
データ同化、格納容器、アンサンブルカルマンフィルター、水蒸気凝縮、CFD
過酷事故時の格納容器内熱流動挙動の安全評価においては蒸気凝縮挙動を正確に評価することが重要である。格納容器内では3次元的な流動が支配的となるため,数値流体力学(CFD)解析の高度化が必要となる。CFD解析に対して,観測データとシミュレーションデータの双方を用いたデータ同化を適用することで,高精度の解析の実現が期待できる。ここでは,大型格納容器実験装置CIGMAを用いた定常蒸気凝縮実験のCFD解析に対して,データ同化手法の1つである局所アンサンブルカルマンフィルタ(LETKF)を適用し,解析の高精度化について検討する。特に本研究では,CIGMAで計測された流体温度および壁面温度を観測データとしてデータ同化に用い,これらの観測データの適用がCFD解析結果に与える影響を明らかにする。