講演情報

[3H03]加速器質量分析(AMS)による照射済み燃料被覆管からの36Cl溶出率測定

*桜木 智史1、田中 真悟1、植田 浩義1、菅沼 宏章2、木野 健一郎2、谷内 俊範3、坂下 章3、松崎 浩之4 (1. 原環セ、2. NDC、3. MHI、4. 東大)

キーワード:

TRU廃棄物、ハル・エンドピース、塩素36、溶出率、加速器質量分析(AMS)

TRU廃棄物として地層処分される放射化金属廃棄物(ハル・エンドピース)からの核種溶出挙動の解明・評価に資するため、処分環境を想定した溶液中にて商業炉で照射された燃料被覆管(BWR Step I)の長期浸漬試験を継続している。今回、約15年経過したサンプルの開封・分析を行い14C等の核種溶出データを取得した。これまでの放射線計測では定量下限以下であった36Clについては、加速器質量分析(AMS)を利用することで初めて溶出率の取得・評価が可能となった。得られた核種溶出率は、従来の金属の腐食と核種溶出が同等とする調和溶出モデルの溶出率に比べて小さかったことから、今後、過度な保守性の見直しを含めた従来モデルの信頼性の向上への反映・取組みが期待される。

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