講演情報

[3H08]ウラン取扱施設の廃止措置(3) 廃水処理室の管理区域解除に向けた放射線測定

*山本 啓介1、中川 拓哉1、松尾 一臣1、須黒 寿康1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

廃止措置、管理区域解除、NR、放射線測定、理論検出限界曲線

ウラン濃縮施設で発生した廃水中のウラン除去を行ってきた施設である廃水処理室は、施設の廃止措置のため、内装設備等の撤去を行い、令和4年度に完了した。
汚染のおそれのある設備等をすべて除去したことから、令和5年度に管理区域解除に向けた放射線測定を実施し、施設内に汚染が無いことを確認した。また建家を構成するコンクリート等の資材については、放射性廃棄物発生量の低減のため、核燃料サイクル工学研究所核燃料物質使用施設保安規定に定める放射性廃棄物でない廃棄物とすべく、建家使用履歴等により汚染が無いことを確認したのち、念のための放射線測定評価を行い、測定結果が理論検出限界曲線の検出限界値未満であることを確認した。本作業を行うにあたっては、内装設備撤去後に放射線測定における課題が存在することが明らかとなった。
本報では、廃水処理室の管理区域解除に向けた放射線測定で得られた廃止措置の実績と関連する知見を報告する。