講演情報

[3I02]運転中の燃料交換が可能なナトリウム冷却高速炉のSafeguards by designに関する研究

*寺山 正太郎1、相楽 洋1、Lisowski Eva1 (1. 東京科学大学)

キーワード:

ナトリウム冷却高速中性子照射炉、safeguards by design、オンライン照射リグ

高速炉は軽水炉と比較して中性子経済に優れるという特徴を持ち、廃棄物の減容・有害度軽減、資源の有効活用といった観点で期待されている。現在、世界各国で高速炉に関する技術開発が行われており、必要な高速中性子照射試験炉の設置も合わせて検討されている。日本でも、大きな照射スペースや運転中の試料交換、高速中性子を利用したRI製造、溶融塩等次世代燃料に対する照射試験などを目的として新高速中性子照射炉が提案されている。運転中の試料出し入れを可能とするオンライン照射リグや、強い高速中性子束下にある照射孔は、照射試験の効率化や多様化を可能とする一方で、運転期間中の試料交換が可能となることや不正使用価値を高めるため、これまでにない核不拡散上の措置が求められる。本研究では、オンライン照射機能を備えたナトリウム冷却高速炉の不正使用可能性を評価し、Safeguards by designによる検知の実効性の向上効果を明らかにすることを目的とする。