講演情報
[7p-N323-1]酸素または水のプラズマによるDeinococcus Radioduransの不活化特性
〇(M1)岩永 菜乃1、林 信哉1,2、木村 駿太3 (1.九大総理工、2.九大国際宇宙惑星環境研究センター、3.JAXA)
キーワード:
滅菌、活性酸素、極限環境菌
宇宙探査機の非薬剤滅菌を目指し、酸素または水プラズマによる放射線耐性菌Deinococcus Radiodurans(DR)の不活化特性を検討した。単層配置した乾燥DRに、酸素プラズマ(40W, 40Pa)を最大4時間照射した結果、1時間で生残率は5%以下に、3時間で完全不活化に至った。顕微鏡観察では細胞壁の破壊や変形が確認され、活性酸素種による構造損傷が主な不活化因子と考えられた。水プラズマでも同様の結果が得られ、プラズマ滅菌の有効性が示唆された。