講演情報
[8p-N306-5]高分解能角度分解低エネルギー逆光電子分光法による
結晶性ペンタセンの伝導帯バンド構造の測定
〇(M1)石森 一成1、吉田 弘幸1,2 (1.千葉大院工、2.千葉大MCRC)
キーワード:
逆光電子分光、伝導体エネルギーバンド構造、有機半導体
我々は、角度分解低エネルギー逆光電子分光法(ARLEIPS)を開発して、有機半導体の伝導帯エネルギーバンド構造を測定してきた。最近、ARLEIPS装置の電子銃を改良し、エネルギー分解能が0.24eVから0.12eVに向上した。本研究では高分解能ARLEIPSを用いてペンタセン単結晶性薄膜の伝導帯バンド構造を再測定した。LUMOに由来するバンドについて、ピークの他に先行研究では不明瞭であった肩構造が明瞭に観測されるなど、伝導帯バンド構造の精密な測定が可能となった。