講演情報

[9p-N204-6]非対称アルミニウムナノロッド二量体のキラル二次非線形光学応答

〇近野 夏帆1、神谷 眞好1、杉田 篤史1 (1.静大工)

キーワード:

非線形光学、円偏光二色性

本発表では、非対称アルミニウムナノロッド(AlNR)二量体構造におけるキラル二次非線形光学応答現象について報告する。本研究で検討した Al ナノロッド二量体構造は、大小二つの正方形状の AlNR がナノレベルで近接した構成である。二つのAlNRを中心軸がずれるように配置することで、面性キラリティの現れる点がこの構造の特徴である。研究の結果、このキラル化した二量体構造は、吸収スペクトルでは円二色性を示さなかったものの、SHG信号では大きな円二色性を示した。発表では、このSHG信号の円二色性の中心軸間距離に対する依存性について系統的な調査を行った結果について報告するとともに、数値シミュレーション結果をもとに円二色性の現れた起源について議論する。