講演情報

[14a-K103-2]捕捉イオン量子計算機を用いたスピン量子ビットの高精度量子化学計算

〇西 紘史1,2、小杉 太一1,2、松下 雄一郎2,1,3 (1.Quemix、2.東大、3.量研)

キーワード:

量子アルゴリズム、量子化学計算

量子センシングは、高い空間分解能や広いダイナミックレンジにより注目を集めており、ダイヤモンド中のNVセンターやw-AlN中の複合欠陥がスピン量子ビット候補として研究されている。本研究では、これらの系に対する低エネルギー有効ハミルトニアンを構築し、確率的虚時間発展法を用いて量子コンピュータ上で基底状態と励起状態を求めた。現在の量子コンピュータは量子雑音にさらされているため、量子雑音軽減のために[[n+2, n, 2]]量子誤り検出符号を実装た。結果として、厳密解と98%の古典忠実度でスピンシングレット状態を再現した。