講演情報
[14a-K103-5]スケーラブルなQCCDアーキテクチャ実現に向けた高速DACを活用した多数電極の制御方法の提案
〇大平 龍太郎1、森榮 真一1,2、中村 一平3、野口 篤史3,4,5、三好 健文1,2,6 (1.キュエル、2.阪大、3.東大、4.理研RQC、5.InaRIS、6.イーツリーズ・ジャパン)
キーワード:
イオントラップ
冷却イオン量子ビットは、量子計算機の有望な物理プラットフォームとして広く研究されている。その中でも、量子ビットの大規模化に向けたアーキテクチャとして quantum charge-coupled device (QCCD) が注目されている。QCCDは、多数のトラップ電極に動的電圧を印加し、量子ビットを操作領域に移動させて量子ゲートや読み出しを行う方式であり、スケーラブルな設計が期待される。一方、課題として量子ビット数の増加に伴う電極数とその制御負荷の増大が挙げられる。従来は電極ごとにDACを用意して制御する手法が一般的だったが、大規模化に伴い配線やハードウェアの増加が障壁となる。この課題に対し、我々は少数の高速DAC出力で複数の電極電圧を生成する方式を採用する方式を提案する。