講演情報
[14a-K506-1]北斎ブルーでSERS測定
〇北濱 康孝1,2、唐 旭科1、于 杏杏1、董 俊余1、鄧 雲傑1、斎藤 光浩3、高 章磊4、パンコロボ パブロマルチネス1、丸見 真智子1、ピーターソン ウォーカー1、張 環環1、岸本 直樹4、アロドハイブ アブドゥラ5、ドゥイベディ プラブハット6、幾原 雄一3、肖 廷輝1,7,8、合田 圭介1,2,7,9,10 (1.東大理、2.LucasLand、3.東大工、4.東北大理、5.キングサウド大、6.インド工科大カーンプル校、7.量研機構、8.鄭州大、9.武漢大、10.カリフォルニア大)
キーワード:
表面増強ラマン分光、プルシアンブルー類似体、化学増強機構
北斎ブルー・広重ブルーとも呼ばれたプルシアンブルーに異なる金属を添加した類似体ナノ粒子が優れた表面増強ラマン分光(SERS)性能を示すことを発見した。金属を添加することで生成した結晶欠陥がSERSの発現に寄与していると考えられ、異種金属の添加によってSERS性能の制御ができるものと考えられる。このプルシアンブルー類似体ナノ粒子のSERS基板は、高い感度、信号強度の空間的均一性、長時間測定における耐久性、高い蛍光消光性、長期に渡る保存性、生体適合性の向上を示し、「どこでも・誰でも・簡便・その場・低コスト化学分析」という新たな領域の開拓への可能性を示すことができた。