講演情報

[14p-K206-6]二層及び三層系ニッケル酸化物のNMR/NQR実験による常圧電子相の研究

〇椋田 秀和1 (1.阪大院基礎工)

キーワード:

超伝導、ニッケル酸化物

核磁気共鳴(NMR)および核四重極共鳴(NQR)実験により、多層型ニッケル酸化物の未解明の常圧電子相を調べたところ、Niのスピンと電荷自由度が複雑に絡んだ電子秩序相をもつことが明らかになってきた(M. Kakoi et al. JPSJ.93,053702(2024))。秩序相を複雑化している要因と考えられる酸素欠損や結晶欠陥がもたらす影響、さらに高圧超伝導相との関係、銅酸化物との違いについても触れたい。