講演情報
[14p-K207-1][第57回講演奨励賞受賞記念講演] STM-TERSを用いた単層カーボンナノチューブの
カイラル角に依存したラマン強度の評価
〇服部 卓磨1、瀬田 賢斗1、春名 泰成1、斎藤 彰1、濱田 幾太郎1、桑原 裕司1 (1.阪大院工)
キーワード:
カーボンナノチューブ、走査トンネル顕微鏡、探針増強ラマン散乱
走査トンネル顕微鏡探針の探針を用いた探針増強ラマン散乱(STM-TERS)により、Ag(111)基板上の単層カーボンナノチューブ(SWCNT)のラマン分光を測定した。STMの原子分解能を用いてカイラル角を算出したうえで、個々のSWCNTのTERS測定を行った。通常のラマン分光に比べて、G-バンドの強度がG+バンドの強度に比べて相対的に強く見られたうえ、カイラル角によって、G-バンドの相対強度が変化することを示した。