講演情報
[14p-K207-11][第57回講演奨励賞受賞記念講演] カーボンナノチューブの安定性における錯体化学とイオン交換法による高耐熱化技術の開拓
〇河﨑 佳保1、小柴 康子1,2、衛 慶碩3,4、赤池 幸紀3、舟橋 正浩1,2、石田 謙司1,2,5、堀家 匠平1,2,3,6 (1.神戸大院工、2.神戸大先端膜工学セ、3.産総研ナノ材、4.筑波大院理、5.九大院工、6.神戸大環境セ)
キーワード:
カーボンナノチューブ、ドーピング、錯体化学
ドーピングしたカーボンナノチューブ(CNT)を「CNTと電荷補償のために吸着したイオンからなる錯体」と見なし、HSAB則に基づくドープ状態の安定性メカニズム解明と安定化技術の開拓を試みた。p型ドーピングCNTの安定性評価と量子化学計算で算出した吸着イオンの化学硬度(HSAB則の定量的尺度)を比較することで、化学硬度が安定性の有用な指標であることを示した。さらに、吸着イオンのイオン交換により高温下での長期安定化に成功した。