講演情報
[14p-K401-3]モノリシックなInGaN系多波長LEDによる波長多重光通信に向けた基礎的評価
〇松田 祥伸1、船戸 充1、川上 養一1 (1.京大院工)
キーワード:
窒化物半導体、多波長発光素子、可視光通信
電波領域の通信周波数資源の逼迫により,照明用途の白色LEDに通信機能を付加した可視光通信(Li-Fi)が注目されている.しかし,青色LEDと蛍光体を組み合わせた従来の白色LEDでは,蛍光体の遅い光学応答が通信速度を制限する.高速かつ大容量な可視光通信を実現するためには,蛍光体フリーな多波長LEDによる波長多重通信が有望である.最近,我々はレジスト転写プロセスと有機金属気相成長法を用いて,多面体GaNマイクロ構造上に三色集積された多波長InGaN LEDを作製した.本発表では,波長多重通信応用を目指して,多面体LED内の各色LEDのオンオフ信号に対する応答性,およびフィルターワークによる各LEDチャネル間の分離特性について基礎的評価を行った結果を報告する.