講演情報

[14p-K502-5]水晶体防護と線量計測の同時実現を目指したウェアラブル型RPL線量計デバイスの開発と評価

織茂 颯汰1、松本 卓己2、藤沢 昌輝3、進藤 僚太3、酒井 真理4、花泉 修1、稲葉 洋平3、〇加田 渉2 (1.群馬大理工、2.東北大・工・量子、3.東北大・医、4.群馬大・重粒子)

キーワード:

RPL、ウエアラブル線量計、放射線防護

人体の局所被ばくに対する防護、ならびに対応する箇所の局所的な線量測定に関心が集められている。関心の高まりの一方で、従事者は新たに防護具や線量計など複数の機器を装着する必要が生じており、作業の妨げや新たな業務負担となる側面も否めない。防護と測定の機能を併せ持つウェアラブルデバイスが開発できれば、放射線業務従事者のQOLを向上させるだけでなく、線量最適化の技術開発の重要な指標となり得る。この潜在的課題に対し、我々は、RPL現象を示すリン酸塩ガラスをガラスレンズ部材に組み込んだウェアラブル線量計デバイスのプロトタイプを開発している。本研究では、その実装を目的に、レンズ厚みを変更しつつ、実装に則したウェアラブル型RPL線量計デバイスの開発に取り組んだ。本発表では、その試作例と小型読み取り装置を利用した試験結果を報告する。