講演情報

[14p-K505-3]高放射効率量子カスケードフォトニック結晶レーザーの設計

〇井上 卓也1、粟根 悠介1,2、野田 進1 (1.京大院工、2.堀場製作所)

キーワード:

フォトニック結晶レーザー、量子カスケードレーザー

フォトニック結晶レーザー(PCSEL)に超格子活性層を導入した量子カスケードフォトニック結晶レーザー(QC-PCSEL)は、狭発散角・高出力動作可能な中赤外光源として、高感度分光分析等の各種計測応用への適用が期待される。しかし、QC-PCSELで発振に利用する垂直偏光(TM偏光)導波モードは、面垂直方向への回折効果が本質的に弱いため、放射係数の低いバンド端モードが常に存在し、高い放射効率を得ることが一般的に困難である。今回、我々は、フォトニック結晶のバンド構造制御により、TM偏光モードでありながら高い放射効率を実現可能なQC-PCSELの設計を見出したので報告する。