講演情報
[14p-P07-2]水田および水田関連水系を対象とした常設型ジャンボタニシ電気誘引装置の効果検証
〇柳生 義人1、栁田 晃良2、川崎 仁晴3、林 信哉1 (1.九大総理工、2.西九州大、3.佐世保高専)
キーワード:
ジャンボタニシ、電気誘引、防除法
ジャンボタニシ(標準和名 スクミリンゴガイ,学名 Pomacea canaliculata)は,水田作物を加害する外来種である。日本在来のタニシ(Viviparidae)とは,生物学的には,別の分類群に属しており,その生態は大きく異なる。未侵入地への人為的な持ち込みなどにより,一度,定着すると,根絶はほぼ不可能である。本種は,東南アジア,南アメリカを中心に広く分布している。近年,東アフリカへの侵入が報告されており,更なる分布拡大に伴う食害の発生が懸念される。我々は,工学的なアプローチから,省力的かつ環境無負荷なジャンボタニシ防除技術の開発を目指している。本稿では,水田および水田関連水系での常設型ジャンボタニシ電気誘引装置の効果について検討したので報告する。