講演情報

[15a-K304-6]呼気診断に向けた8-12 μm 中赤外光源の高出力化

〇寺薗 隆之1、秋山 由洸1、遠藤 翼1、小林 洋平1 (1.東大物性研)

キーワード:

中赤外分光、呼気診断

呼気診断応用に向け、これまで3-5 μmと8-12 μm 帯域の2種類の中赤外光源を開発してきたが、8-12 μmの実験系は出力が弱く、検出感度が低いことが課題となっている。そこで、8-12 μmの光源の高出力化を行い検出感度の向上を試みた。高出力化を目指す際の大きな課題は2つある。1つ目はポンプ光強度の上昇に伴うアンプの蓄熱、2つ目はPCF端面の損傷である。これらの課題に対しYb増幅器には熱対策を施し、PCFの損傷は両端にガラスのエンドキャップをつけることで対策した。その結果、端面が損傷することなく強いパワーの光をPCFに入射することが可能になった。当日は、高出力化された中赤外光源と実際に測定したガスの分光結果を報告する。