講演情報

[15a-K406-8]非線形スペクトルからの遷移周波数抽出とマルチ接合回路計算における近似の妥当性について

〇朝永 顕成1,2,3、向井 寛人3,2、水野 皓介1、蔡 兆申2,3 (1.産総研、2.東理大、3.理研)

キーワード:

超伝導量子回路

超伝導回路における超強結合やFluxoniumのスペクトルは非常に複雑な形を持っている。ノイズの乗ったスペクトルから遷移周波数を抽出することは容易ではない。今回は画像解析技術を用いて、遷移周波数抽出を半自動化するプログラムを紹介する。また、磁束量子ビットなどの多数のジョセフソン接合を持つ系に関して、回路モデルを用いてエネルギー計算を行う際、接合の電荷自由度や光子数などに関する展開項をどこまで取ればよいかという問題がある。これを踏まえて本発表では周波数抽出を行った後回路モデルでフィットするところまで一貫して妥当性をもって解析が可能となる指標を与える。