講演情報
[15a-K504-8]電子・格子系を介したSPDC光の量子もつれとその光周波数依存性
〇(M1C)奥田 葵1、南出 泰亜2、石田 邦夫1 (1.宇都宮大院、2.理研)
キーワード:
量子相関、非線形光学
自発的光パラメトリック下方変換(SPDC)による量子もつれ光を利用したTHz光検出の検討に向け、電子・格子系ハミルトニアンによるSPDC光発生機構を議論してきた。今回はフォノン周波数とシグナル光周波数の関係が光子数や量子もつれに与える効果を解析した。時間依存シュレーディンガー方程式を用い、量子相互情報量で評価した結果、共鳴時に最大のもつれを示すが、共鳴を外れてもある程度保持されることが判明した。また、非共鳴時においても摂動論的モデルによる結果と比べて量子もつれは低減し、物質の量子状態が影響を与えることが示された。