講演情報
[15a-P01-6]金微粒子を用いたグラファイトにおける光誘起結合変換の効率化
〇(M2)中西 啓輔1、金本 竜輝1、金崎 順一1、木曽田 賢治2、山本 勇3、東 純平3 (1.阪公大院工、2.和歌山大、3.佐賀大)
キーワード:
フェムト秒レーザー、炭素材料、顕微ラマン分光
グラファイト表面にp偏光フェムト秒レーザー光を照射するとナノメートル領域の新構造相(Diaphite)が生成される.この光誘起構造相転移は, 電子的過程により発現し, その効率は励起強度に対して強い非線形性を示す. さらに, 最近の光励起前後におけるラマン散乱分光測定により, 原子層面内sp2結合に起因する1570cm-1のピーク以外に 1300~1400cm-1の領域に新たな振動ピークが光励起後の試料において観測され, 構造相転移がsp2→sp3結合変換に起因するものと考えられている. 本研究では, 炭素系材料における結合制御を目的として, 金ナノ粒子表面局在プラズモンによる電場増強効果を利用した光誘起結合変換過程の効率化に関する研究結果を報告する.