講演情報

[15a-P03-6]非対称テトラベンゾポルフィリンの結晶構造と単結晶トランジスタ

〇宮崎 和哉1、山本 恵太郎1、山内 光陽1、水畑 吉行1、荒谷 直樹2、山田 容子1 (1.京大化研、2.奈良先端大先端科技)

キーワード:

有機電界効果トランジスタ、結晶構造解析、テトラベンゾポルフィリン

テトラベンゾポルフィリン(TBP)は、剛直な構造と2次元に拡張されたpi共役により、有望な有機半導体である。しかしながら、5,15置換TBPは一次元の交差積層構造を形成する傾向があり、二次元パッキング構造に比べ、有機電界効果トランジスタ(OFET)用途には不利である。我々は、5位と15位に異なる置換基を持つ非対称TBP誘導体の2分子が、向かい合ったときに双極子モーメントを相殺することにより、有機半導体材料に有用な二次元パッキングであるヘリングボーン構造を優先的に形成することを見出した。その合成、結晶構造、および単結晶OFET特性について紹介する。