講演情報
[15p-K305-5]NanoVNAを活用した安価な強磁性共鳴測定装置の開発と性能評価
〇福永 怜央1、高橋 龍之介1、上野 哲朗2、庄司 大希3、戸川 欣彦3、和達 大樹1,4 (1.兵県大理、2.QST、3.大阪公立大工、4.阪大レーザー研)
キーワード:
強磁性共鳴
強磁性共鳴(FMR)は、磁性体のマイクロ波吸収現象であり、スピントロニクスデバイスの開発に重要な磁化ダイナミクスの理解に役立つ。本研究では、安価なベクトルネットワークアナライザ(NanoVNA)を用いてFMR測定装置を開発した。試料はGd₃Ga₅O12基板上のY₃Fe₅O12薄膜(膜厚約2μm)で、共鳴周波数が磁場印加とともに高周波数側にシフトすることを確認。NanoVNAでFMR測定が可能であることを示した。講演では、3Dプリンターを用いた低コスト化の工夫も紹介する。