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[15p-K309-10]量子もつれ光子対を用いた二次元蛍光分光の理論的研究

〇藤橋 裕太1、磯 大空1、清水 亮介1、石崎 章仁2,3 (1.電通大、2.東大理、3.分子研)

キーワード:

量子分光、量子もつれ光子対、時間分解分光

本研究では、もつれ光子を用いた二次元蛍光分光法を理論的に提案する。従来のレーザーパルスを光源とする非線形分光では、基底状態ブリーチング、誘導放出、励起状態吸収の3つの寄与が含まれる。一方、本研究の分光法では、誘導放出の寄与のみを分離して検出することができ、スペクトルの複雑さを大幅に軽減できることを示した。この手法により、分子系の励起状態ダイナミクスに関する情報を詳細に抽出できることが期待できる。