講演情報

[15p-K406-1][第46回論文奨励賞受賞記念講演] 量子古典ハイブリッドアルゴリズムを用いた虚時間発展法による分配関数の計算

〇松本 佳大1,2 (1.東理大理、2.産総研)

キーワード:

量子コンピューティング

本研究では,NISQデバイスを用いた分配関数計算のより効率的な方法を提案する.本手法では,変分量子虚時間発展によりGibbs状態を準備して,温度の異なるGibbs状態間のオーバーラップをNISQデバイスで求めることで,分配関数および,自由エネルギーを求める.この手法ではN量子ビットの系の分配関数を求めるのに2N量子ビットを利用すれば良い.これは従来手法よりも必要な量子ビット数が少なくてすむ.性能評価のためにHeisenberg模型に関して数値計算を行い,実際に高い精度で自由エネルギーを再現した.