講演情報
[15p-P07-35]La0.5Sr0.5MnO3薄膜内に出現した反強磁性相によって誘起されるギルバートダンピング定数の異常な増加
〇(M1)荒川 椋大朗1、小野木 拓麻1、小森 祥央1、谷山 智康1 (1.名大理)
キーワード:
ギルバートダンピング定数、強磁性共鳴、マンガン酸化物
La0.5Sr0.5MnO3薄膜の磁化ダイナミクス、特にギルバートダンピング定数𝛼の温度依存性を強磁性共鳴(FMR)により評価した結果について報告する。𝛼は100 K以下で異常な増大を示し、この傾向は膜厚が薄くなるほど顕著となることが見出された。この挙動は反強磁性相の出現による磁化の歳差運動の散逸に起因すると考えられ、強相関電子系における新たな物理現象の理解に寄与する結果となった。