講演情報

[16a-K102-5](Y1-xDyx)123のTwin結晶形成

〇木村 史子1、福山 風人1、カハガッラ パモーダピユマーリ1、足立 伸太郎1、堀井 滋1 (1.京都先端科学大学・工)

キーワード:

超伝導体、双晶、磁場配向

1987年に93Kという高い臨界温度(Tc)を有するYBa2Cu3O7(Y123)が発見されて以来、超伝導性特性を改良するための研究が多くなされている。実用化にはY123の2軸配向制御が必要である。そのため、我々は結晶軸の磁化率異方性による磁場配向法を用いている。Y123の磁化軸が結晶軸と同じであり、磁気モーメントがより大きいDyをドープすることにより磁化率をコントロールできる。これにより、より良い2軸配向試料を作製できる。しかし、Y123などのRE123(REは希土類原子)は(110)面を共有したtwin結晶を形成するため、a、b軸面の磁化率異方性が小さくなる。したがって、望ましい2軸配向が達成されないことがある。本研究では、twin構造形成量とDyドーピング比の関係について検討したので、報告する。