講演情報

[16a-K308-1]BIPV応用に向けた細線状結晶シリコン太陽電池の検討

〇齋 均1、松井 卓矢1 (1.産総研)

キーワード:

シリコン太陽電池、半透明、BIPV

再生可能エネルギーの普及拡大に向け、壁面や窓材と一体化した建材一体型太陽光発電システム(BIPV)が注目されている。建材並みの長寿命が期待されるBIPVでは、信頼性の面から結晶シリコン(c-Si)セルが利用されることが多い。不透明なc-Siセルを用いながら窓材に適した透光性モジュールを得る手法の一つに、細長い短冊状のセルを一定間隔の隙間をあけて配列する方法がある [1,2]。この方法は、信頼性の高い透光性モジュールが作製できる反面、細長く割断したc-Siセルの端面に再結合中心となる多くの欠陥が形成されるため、割断前に較べて発電性能が著しく低下する課題がある。今回、透光性BIPVへの応用を念頭に、細長く割断したc-Siセルの効率改善手法について検討したので報告する。