講演情報
[16a-K402-5][第46回優秀論文賞受賞記念講演] フィルタフリー波長センサによる小型LSPRバイオセンサシステム
〇崔 容俊1、坂江 亜弥1、井出 智也1、高橋 一浩1、野田 俊彦1、澤田 和明1 (1.豊橋技科大)
キーワード:
局在表面プラズモン共鳴バイオセンサ、フィルタフリー波長センサ、ウイルス検出
本研究では、フィルタフリー波長センサと局在表面プラズモン共鳴(LSPR)バイオセンサを融合した小型バイオセンサシステムを提案し、S-protein RBDによる検証評価を行った。LSPRセンサの透過スペクトルの変化を従来の分光光度計を使用せずに、トランスデューサーとしてフィルタフリー波長センサを用いて計測を行った。LSPRバイオセンサはFDTD法によりウイルスのサイズに合わせた金ナノ構造体を設計・作製を行った。S-タンパク質RBDの濃度が0.1 ng/mlから10 ng/mlに変化することにより、フィルタフリー波長センサの電流比は0.012から0.094に変化され、S-protein RBDの定量測定が可能であることが検証された。提案のシステムは、小型化、高感度、そしてリアルタイム検出が可能であるため、将来的なウイルス検出デバイスとしての応用が期待される。