講演情報

[16p-K306-4]スピン波干渉型リザバーコンピューティングにおけるカオスの縁状態の実現

〇(M1)西村 麻希1,2、並木 航1、西岡 大貴1、寺部 一弥1、土屋 敬志1,2 (1.NIMS、2.東理大)

キーワード:

物理リザバー、スピン波干渉、カオスの縁

カオスの縁とは、力学系における秩序とカオスの境界付近の状態であり、非線形力学系を用いる情報処理で性能が高まることが知られる。しかし、従来のスピン波干渉型物理リザバーコンピューティングの研究ではカオス性の振舞いしか観察されず、カオスの縁の実現可能性、および計算性能との相関は不明だった。本研究では印加磁場および印加パルス間隔を精密に制御してカオスの縁を初めて実現し、非線形波形変換タスクにおいてカオスの縁が好適であることを見出した。