講演情報
[16p-K503-6]生体分子測定にむけたNV中心を用いたNMR測定法の開発
〇(M1)近藤 和生1、大木 出1、森田 航希1、徳田 規夫2、水落 憲和1,3 (1.京大化研、2.金沢大、3.京大スピンセンター)
キーワード:
NV中心、核磁気共鳴、直交検波
核磁気共鳴(NMR)法は生体分子の構造解析に有用だが低感度が課題だった。近年、ダイヤモンド中の窒素-空孔(NV)中心を磁気量子センサとするNV-NMRが低感度を克服できる手法として注目を集めている。しかし、従来の単相検波法を用いたNV-NMRでは多次元NMRへの応用が困難だったため、本研究では直交検波を可能にする新量子センシング手法を開発し、その有効性を実証した。さらに、2T磁石による事前偏極でNMR信号を最大10倍に増幅することに成功し、現在、更なる高感度化研究も進行中である。