講演情報
[17p-K302-2]半導体超格子ミニバンド中の電子伝導における運動量緩和過程の影響
〇前田 凪1、朱 翔宇1、べスコン マーク2、長井 奈緒美1、黒山 和幸1、平川 一彦1 (1.東大生研・ナノ量子機構、2.マルセイユ大IN2MP)
キーワード:
超格子、ブロッホ振動
THz帯域へのアプローチの一つとして、EsakiとTsuにより半導体超格子中の電子のブロッホ振動を利用した発振器が提案されてから50年以上が経過したが、ブロッホ利得が発生する負性微分コンダクタンス領域での高電界ドメインにより、ブロッホ発振器は未だに実現されていない。本講演では、ドープしたAl0.4Ga0.6As/GaAs超格子の電流密度−電圧(J-V)特性を解析して得られた運動量緩和時間が、超格子の井戸幅の6乗に比例することを報告する。