大会長挨拶(御礼)
第16回 日本臨床試験学会学術集会総会を終えて

日本臨床試験学会第16回学術集会総会
会長 小居 秀紀
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
病院 臨床研究・教育研修部門 情報管理・解析部
部長
この度は、日本臨床試験学会第16回学術集会総会にご参加くださり、誠にありがとうございました。
お陰様で、2,000名を超える皆様に参加登録をいただき、また各セッションにご登壇いただきました非会員の先生方を加えますと2,100名を超える皆様にご参加いただきました。それもひとえに、現在の臨床試験における環境変化やその課題、今後の方向性に関わる、多岐に渡る大変魅力的なセッションをご企画いただきました先生方のお蔭でございます。
心より感謝申し上げます。
また、AMEDのスポンサードシンポジウムや、「共催」となります12のランチョンセミナー、68スペースとなります企業・アカデミアのブース出展と、多くの皆様のご支援・ご協力によって開催できた学術集会総会でございました。
ご関係の皆様にも心より感謝申し上げます。
一方、当日の運営では、映写、配信、一部の受付でお待たせするなど大変ご迷惑をおかけしました。
大会長はじめ主催事務局より心よりお詫び申し上げます。
本学術集会総会での課題は、次回以降へ適切に引き継ぎたいと存じます。
対面での開催は終了しましたが、4月1日(火)から5月15日(木)の期間でオンデマンド配信を予定しております。こちらもお楽しみにしていただければ幸いでございます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
小居 秀紀
第16回 日本臨床試験学会学術集会総会開催にあたって
第16回 日本臨床試験学会(JSCTR)学術集会総会in横浜の会長を拝命いたしました小居秀紀です。
JSCTRのミッションは、様々な疾患に苦しむ患者さんとそのご家族に、1日も早く最善の医療を提供するために実施する臨床試験・臨床研究(以下、臨床試験)に携わる専門職全体の知識と技術の向上をはかり、臨床研究を主導する医師・研究者、並びに生物統計家、スタディマネージャー、データマネージャー、モニター、CRCなどの支援専門職の枠を超えた情報交換と教育・研究活動を推進することで、我が国の臨床試験の推進及び質の向上に寄与することです。
第16回JSCTR学術集会総会は、「未来の医療と社会への貢献を考える-ボーダレス! 臨床試験の可能性を信じて-」をテーマとして、2025年2月28日(金)、3月1日(土)の会期で、パシフィコ横浜・会議センターにて開催いたします。
臨床試験が、医薬品や医療機器、再生医療等製品などの新しい医療技術の開発や、エビデンス創出・医療の質向上に貢献できることは周知のことと思います。ただ、コロナ禍はそれまでの私たちの生活様式を一変させました。また、医療Dxの進展やGCP Renovationなどの取り巻く環境変化や、ドラッグロス・デバイスロスへの対応は喫緊の課題となっています。第16回学術集会総会では、今一度、真摯・誠実に「未来の医療と社会への貢献」を考える、語り合う機会となればと考えています。またその際には、前述の専門職種、産官学に加え患者・市民、薬機法や臨床研究法、生命科学・医学系指針などの法規制、国内とグローバルといった壁・垣根を超えた「ボーダレス!」な視点で、臨床試験の可能性を信じて議論できれば幸いです。そして、聴講だけでなく企画や議論に主体的にご参加いただけるよう、セッション企画の公募を行いましたが、予定していた「10」を大きく超えます「28」のセッション企画の応募をいただきましたため、パシフィコ横浜の会場は、当初の「2日間・5トラック(+ポスター会場、企業ブース会場)」から、「2日間・6トラック」と、会場を増やしています。
第16回学術集会総会では、国立長寿医療研究センターの鈴木啓介先生にプログラム委員長をお願いし、多様なバックグラウンドを有し、第一線で活躍されている先生方にプログラム委員をお願いいたしました。また、国立精神・神経医療研究センターの大庭真梨先生に実行委員長をお願いし、経験とアイデアが豊富な先生方に実行委員をお願いいたしました。プログラム委員と実行委員の先生方が協働し、より多くの方々が学びや気付きが得られ、円滑かつ快適にご参加いただけることを目指して準備を進めて参ります。
第16回JSCTR学術集会総会in横浜への多くの方々のご参加を、心よりお待ちしています。
小居 秀紀