[参加無料] 学会横断テーマ/学会連携企画プログラム

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・事前登録不要


[F253]学会横断テーマ「循環経済の実現に向けた機械工学の役割」

開催日時:2024年9月9日(月) 10:00 〜 12:30
会場:第38室(南加記念ホール)

開催趣旨:

今後の経済活動において、短期的な利益や物質的豊かさを追求する成長モデルから脱却し、資源の投入量や消費量を抑えつつ、ストックを有効利用しながら付加価値の最大化を図る循環経済を目指していく必要がある。デジタル技術の発展や環境配慮への社会的要請の高まりを牽引力に、新たな産業競争力の強化につなげていくことを目指している。あらゆる産業が従来の3R (Reduce, Reuse, Recycle)の延長ではなく、「環境と成長の好循環」につなげる新たなビジネスチャンスと捉え、経営戦略・事業戦略としてビジネスモデルの転換を図っていく必要がある。このような背景において、学術界、産業界から求められる機械工学の役割について、情報発信すると共に、新たな学術領域や産学連携の可能性についても検討する。

プログラム:

司会進行 小野田弘士(早稲田大学)

1.10:00~10:30 ライフサイクルシミュレーションを用いた乗用車CASE技術の資源消費量評価

村田秀則(大阪大学)

循環経済の実現に向けて、製品ライフサイクル全体における資源消費量の評価は重要な課題となっている。特に自動車業界では電動化やシェアリング、自動運転といったCASE技術の推進により、資源消費量が大きく変動する可能性がある。本講演では、ライフサイクルシミュレーションを用いてこれらのCASE技術が乗用車の資源消費量に与える影響を評価した結果を紹介し、循環経済実現に向けた課題を述べる。

2.10:30~11:00 ゼロカーボンスチールを実現するための要となるアーク炉と機械工学の役目

井田民男(近畿大学)

GI事業におけるゼロカーボンスチールの実現は、「鉄」を骨格とする循環型社会の基盤を構築する上で必要不可欠な挑戦であり、地球環境保全を持続的に改善できる砦となる取り組みとして位置付けられる。特に、石炭コークスを固体バイオ燃料へ置き換えるには、還元、溶解、通気、通液などの現象の捉え方を考え直さなければ、乗り越えられないハードルの高さである。ここでは、鉄鋼産業におけるCO2削減の切り札であるアーク炉における課題を述べ、機械工学の役目を推考する機会としたい。

3.11:00~11:30 リサイクル困難な廃棄物の高効率なエネルギー活用とカーボンニュートラル化

藤井実(国立環境研究所)

プラスチックのライフサイクル全体でのカーボンニュートラル化が急務だが、リサイクル困難なプラスチックも多く、原料のバイオマス化や製造エネルギーの再生可能エネルギーへの転換も供給量の制約やコスト面で容易ではない。他の可燃物を含む雑多な低品位廃棄物を化学コンビナートのような場所に集約し、焼却熱を製造工程で高効率に利用し、回収したCO2を化学原料に転換してカーボンニュートラルを実現する仕組みについて紹介する。

4.11:30~12:00 若手研究者が考えるサーキュラーエコノミーを描く上での機械工学の役割

藤井祥万(東京大学)

循環経済、気候中立といった様々なビジョンが提示されているなか、このようなBig pictureを描くためには、先制的なライフサイクル思考に基づくシステム設計・評価が必要である。しかし機械工学が得意とする個々の技術開発とシステム設計・評価は必ずしも接続されていないことが多い。発表者は蓄熱技術や空調技術の事例を通じて、個々の技術とシステム評価をつなぐ「nm~kmのシームレスな接続」の方法論の構築を目指している。その活動の中で得られたBig pictureを描くうえでの機械工学の役割について、若手研究者の立場での考えを共有する。

5.12:00~12:30 総合討論  司会:小野田弘士(早稲田大学)


[F254]学会横断テーマ「持続可能社会の実現に向けた技術開発と社会実装」
-脱炭素社会における製鉄・化学・建設業分野の将来構成と機械技術者に対する期待-

開催日時:2024年9月9日(月) 13:30 〜 15:30
会場:第38室(南加記念ホール)

司会者: 津島将司(大阪大学)

パリ協定を踏まえ,我が国は「温室効果ガス排出を2050年までに実質ゼロを目指す」と謳った。難しい課題であるが,視点を変えるならばエネルギー自給のほか,資金の自国内循環による経済活性化にもつながる可能性がある。

 4回目となる今年は,製鉄,化学,建設業分野にフォーカスを当てて,「脱炭素」という社会課題に対して各分野からの取り組みを講演いただく。条件により様々に選択肢が変化するテーマであるが,ゴールを見据えた将来社会像から逆算して論じるならば,選択肢は概ね見えてくるものと期待される。機械学会会員のチャレンジ意欲に対する刺激となる企画としたい。

1. 13:35~14:00

持続可能社会に向けた製鉄分野の技術開発と社会実装の課題

(株)神戸製鋼所 エンジニアリング事業部門 新鉄源センター 担当役員補佐 

  出浦哲史 

2. 14:00~14:25

カーボンニュートラルに向けた化学工学分野での取り組みと考え方

東北大学大学院環境科学研究科  福島康裕 

3. 14:25~14:50

竹中工務店における脱炭素社会に向けた取組み

(株)竹中工務店 技術研究所 建設基盤研究部 主席研究員  川尻 聡 

4. 14:50~15:00

全体まとめ

名古屋大学 大学院情報学研究科  松田圭悟 

5. 15:00~15:.30

全体討論 講師全員

 


[W251] 人材育成における生成AIの功罪」
(人材育成・活躍支援委員会企画)

開催日時:2024年9月10日(火)9:00~11:50
会場:第36室(愛大ミューズ3階 M33教室)及びオンライン(聴講用)
司会:山本 誠(東京理科大学・日本機械学会会長)

9:00~9:05 趣旨説明
       秦 誠一(名古屋大学)

9:35~10:05 生成系AIと共生した文章表現基盤教育の実践  
       二瓶裕之(北海道医療大学)

10:05~10:35 生成AIを賢く使う:埼玉大学の場合
       重原孝臣(埼玉大学)

10:35~10:45 休憩                                         

10:45~11:45 講演者による総合討論(パネルディスカッション)                 

11:45~11:50 閉会

 


[F255]機械と情報通信の融合で実現する人間中心の未来社会[経営企画委員会,電子情報通信学会企画戦略室]

開催日時:2024年9月10日(火) 10:00 〜 12:15
会場:第38室(南加記念ホール)

概要:

科学技術・イノベーション基本計画では、目指す社会(Society 5.0)を「国民の安全と安心を確保する持続可能で強靭な社会」および「一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会」としている。このためには、人間の生活空間と情報空間を融合し、その中から安全と安心を基盤とした新たな価値を創出することが求められている。そこで今回は機械と情報通信の融合領域として、人と機械がコミュニケーションを取り合って安全・安心で快適な生活や作業を実現するための新技術を紹介する。またその基盤となるプラットフォームや、適用例についても紹介する。

 

プログラム: 総合司会:多田充徳(産業技術総合研究所),久保亮吾(慶應大学)

10:00-10:05 挨拶 今井尚樹(KDDI) 電子情報通信学会企画戦略室長 

10:05-10:10 挨拶 岩城智香子(東芝エネルギーシステムズ) 日本機械学会経営企画委員長

10:10~10:40 仮想空間の価値を現実空間に還流するインターバースの社会実装に向けて
                   持丸正明(産業技術総合研究所)

10:40~11:10  安全・安心・ウェルビーイングな社会の実現に向けて
                     北條理恵子(長岡技術科学大学)

11:10~11:40  メタバースの新たな体験創出に向けたメディア処理研究
                堀内俊治(KDDI総合研究所)
 
11:40~12:10 人を中心としたロボットとの協働・協調システムとその社会実装
            吹田和嗣(大同大学)

12:10~12:15 総括 多田充徳(産業技術総合研究所)/久保亮吾(慶應大学)

 


 

[F256]
昇降機/ クレーンの“ 遠隔” 操作・監視・点検[理事会,日本クレーン協会]

開催日時:2024年9月10日(火) 13:00 〜 14:30
会場:第38室(南加記念ホール)

会長挨拶

13:00-13:30 昇降機における遠隔監視・遠隔点検技術
               三菱電機ビルソリューションズ(株)大森陽太

13:30-14:00 クレーン作業のテレワーク
             ~建設現場の安全安心と省人化を実現する移動式クレーンの遠隔操作~
                       林 洋幸 (株)タダノ

14:00-14:30 パネルディスカッション 
                日本機械学会(昇降機技術委員会)×クレーン協会