開催趣旨
一般社団法人 日本機械学会 2024年度 年次大会
大会委員長 岡本 伸吾(愛媛大学)
実行委員長 松下 正史(愛媛大学)
2024年度年次大会を伊予の松山にある愛媛大学で開催することとなりました.伊予の松山と言えば,聖徳太子も入ったと伝わっている道後温泉,夏目漱石の小説「坊ちゃん」に登場する坊ちゃんとマドンナ,司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に登場する秋山兄弟と正岡子規,そして平山三城の一つとして知られている松山城などがあげられます.新型コロナ・ウイルスは一昨年まで猛威を振るっていましたが,現在はウイルスの流行もおさまり,松山は新型コロナ以前の活気を取り戻していますので,2024年度年次大会は,対面で開催させて頂くことになりました.
年次大会開催に向けて委員会の方でキャッチ・フレーズとテーマを下記のように決めさせていただきました.
【キャッチ・フレーズ】機械工学で実現する日本産業変革
【テーマ】AIを活用したデジタル変革,環境にやさしいエネルギ変革,未来を担う技術人材の育成
1990年代には,日本の国際競争力は世界第1位と評されていましたが,2022年の日本の国際競争力は「世界競争力センター」の発表によると第34位となっています.1990年代から現在までの間は「失われた30年」と称され,現在もなお産業の低迷が続いています.本キャッチ・フレーズは,今後,機械工学の技術革新によって日本の産業界の復興を目指すことを示唆しています.
大会では,キャッチ・フレーズやテーマに関連する機械工学分野の最新の研究発表,また講演や企業による展示が行われます.日本の産業界が新たなる発展を遂げるためには,機械工学分野の技術開発が欠かせません.この年次大会を通じて,機械工学分野の最新の研究成果を共有し,日本の産業界の発展に貢献することを目的としています.
会員の皆様のご参加を関係者一同,心よりお待ちしています.よろしくお願い申し上げます.