講演情報

[01史-KL-1]体罰と日本野球歴史からの検証

*中村 哲也1 (1. 高知大学)
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<演者略歴>
1978年大阪府生まれ/一橋大学大学院社会学研究科修了(博士(社会学)/早稲田大学スポーツ科学学術院を経て現職/著書『学生野球憲章とはなにか 自治から見る日本野球史』(2010年、青弓社)、『「甲子園」の眺め方 歴史としての高校野球』(共著、2018年、小さ子社)など
日本スポーツ界における体罰やしごき、厳格な上下関係といった問題は、長年にわたり問題視され、議論の対象となってきた。特に、2012年に発生した桜宮高校バスケットボール部事件以後、日本スポーツ界における体罰問題は、一般社会も含めて強く関心を持たれるテーマになっている。
 しかし一方で、本研究テーマに関する実証研究は不足しており、体罰の実態とその変化、体罰が発生・拡大した要因等について、具体的に明らかになっているとはいいがたい。そこで本報告では、野球界を中心にして体罰・しごき・上下関係といった事柄は、いつ、どのようにして発生するようになったのか。その実態はどのようなものだったのか。それらが発生・拡大することとなった要因はなにか。これらの疑問に対して歴史学的な方法論を用いて実証的かつ構造的に明らかにしていく。さらに、その知見を踏まえて、日本スポーツ界から体罰・しごき等を根絶するために必要と思われる具体的な方策を提言する。

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