講演情報
[00哲-KL-1]戦後の体育改革に影響を与えたデューイの教育論の射程
*髙橋 徹1 (1. 岡山大学)
<演者略歴>
博士(体育科学)
2013年3月 国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科博士課程 修了
現在、岡山大学学術研究院教育学域 講師
博士(体育科学)
2013年3月 国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科博士課程 修了
現在、岡山大学学術研究院教育学域 講師
本研究の目的は,体育学分野の研究としてデューイの教育論を取り上げる際の議論の前提を再構築するために,その理論の主張や立場を正確に把握することであった.そしてその上で,体育学分野におけるデューイの教育論受容の経緯とその影響について明らかにすることであった.
デューイの教育論は日本の教育に大きな影響を与えたと言われているが,その理論は経験主義の立場へと矮小化して解釈されることがある.しかし,本来のデューイの教育論は,近代教育が想定する系統主義対経験主義,受動的学習対能動的学習などの枠組みではなく,経験の再構成を通した子どもの成長という教育観に立つことで,いずれの方法であるにしろ子どもの成長に対して意味のある経験を提供しようとする教育の考え方である.したがって,それは従来の近代教育の枠組み自体の積極的な解体と再構築を目指した理論として捉えることができる.
現在でも,体育学の分野ではデューイの教育論を取り上げた研究が継続的に行われている状況にあることから,そこで提出された研究成果を批判的に検証する際には,デューイを矮小化して解釈することなく,その理論の主張や立場を正確に認識しておくことが今後の建設的な研究の進展のためには必要になる.
デューイの教育論は日本の教育に大きな影響を与えたと言われているが,その理論は経験主義の立場へと矮小化して解釈されることがある.しかし,本来のデューイの教育論は,近代教育が想定する系統主義対経験主義,受動的学習対能動的学習などの枠組みではなく,経験の再構成を通した子どもの成長という教育観に立つことで,いずれの方法であるにしろ子どもの成長に対して意味のある経験を提供しようとする教育の考え方である.したがって,それは従来の近代教育の枠組み自体の積極的な解体と再構築を目指した理論として捉えることができる.
現在でも,体育学の分野ではデューイの教育論を取り上げた研究が継続的に行われている状況にあることから,そこで提出された研究成果を批判的に検証する際には,デューイを矮小化して解釈することなく,その理論の主張や立場を正確に認識しておくことが今後の建設的な研究の進展のためには必要になる.
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