講演情報

[13ア-KL-1]インクルーシブ社会の実現を目指した体育・スポーツの現状と課題

*日比野 暢子1 (1. 桐蔭横浜大学)
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<演者略歴>
ラフバラ大学大学院スポーツ・レジャー政策研究科博士課程修了、博士(スポーツ政策学・スポーツマネジメント学)。パラリンピック選手のキャリア育成や競技環境に関する国際比較、競技団体のガバナンスの研究を中心に、障害者スポーツに関する政策学・社会学的研究を展開してきた。
インクルーシブ体育・スポーツは、政策学、教育学、社会学にとどまらず、スポーツ庁が掲げている「つくる」「ともに」「だれもが」のキーコンセプトを達成するうえで重要な検討テーマである。2020東京オリンピック・パラリンピックにおいても、理念としてDiversity & Inclusionが掲げられた。パラリンピックを含む障害者スポーツはその目標としてソーシャル・インクルージョンをめざすムーブメントであると述べている。
 このような議論においては、Inclusion(インクルージョン)やInclusive(インクルーシブ)という語が、どのような経緯と意味をもって使われてきたのかを踏まえる必要がある。特に、日本ではインクルージョン・インクルーシブの語と互換的に「共生」という概念が使われるが、これは正確な概念理解だろうか。また、体育・スポーツにおけるインクルーシブを推進するにあたり、現在では、上記2つに加えEquity=公正が重要なワードとなっている点も重要である。
 そこで、本キーノートレクチャーでは、インクルーシブな体育・スポーツ、社会について、国内外の学術的・実践的動向を踏まえつつ、具体的な事例を交えて、日本の様々なスポーツ場面におけるインクルージョンの現状と課題を紹介してもらう予定である。

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