講演情報
[02社-KL-2]子どものスポーツ格差について考える
*千葉 直樹1 (1. 中京大学)
このワークショップでは、鎌田先生のキーノートレクチャーの内容を参考にして、子どものスポーツアクセスの格差解消に向けて参加者間でグループを作り話し合いを行います。このワークショップを行う問題意識は、「子どものスポーツ格差」拡大をどのように食い止めるべきかにあります。例えば、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、2018年度の子どもの貧困率は13.5%でした。さらに清水編(2021)は、2018年に岐阜県多治見市で児童・生徒とその保護者に大規模な質問紙調査を行い、親の学歴や年収と子どもの学力や体力に密接な関係があり、「子どものスポーツ格差」が拡大していることを指摘しました。文化社会学者の片岡栄美(2024)は、2023年に首都圏の母親を対象にウェッブ調査を行い、親の収入や学歴など社会的地位が高い家庭の子どもほど、学校外で習い事やスポーツ活動など多様な経験をしていることを報告しました。これらの先行研究は、日本社会で階層によるスポーツ格差が拡大する傾向を指摘しています。このワークショップでは、「子どものスポーツ格差」について様々な立場の研究者が自分の意見を交換し、「学び合う」ことで解決策を考えます。
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