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[スポーツ文化-A-02]子どものスポーツ参加に関する社会文化および心理的要因(政,人,教,心,社)グアテマラ共和国を事例に

*佐久間 大樹1、山口 拓2 (1. 筑波大学大学院、2. 筑波大学)
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スポーツを通じた青少年の健全育成(Positive Youth Development through Sport)は、犯罪リスクや貧困などを伴う脆弱な地域に暮らす子どもにとって高い介入効果が示唆されている(Holt & Neely, 2014)。中米グアテマラ共和国は1960年から36年にわたる内戦の影響から現在も農村部における深刻な貧困、低い就学率、児童労働、高い少年少女の犯罪リスクなどが課題である。Mandigoら(2018)は、同国首都においてスポーツを通じた青少年育成プログラムを実施して調査し、スポーツ介入による地域の治安安定化や少年アスリートの精神的な安定および学業への意欲向上などに与える効果を明示し、ライフスキルの獲得を目的とした直接介入型事業をさらに発展させる必要性を指摘している。しかし、スポーツ介入の前段階として、プログラム対象者の参加障壁の検討が必須事項であるが、未だその検討は進んでいない。そこで本研究では、不安定な生活環境に暮らす家庭の社会文化的な環境要因が子どものスポーツ参加に与える影響を明らかにすることを目的として調査し、特に保護者のスポーツに対する認知や態度が子どものスポーツ参加に与える影響に着目した。実際の調査では、現地NGOが実施した無料のスポーツプログラムへの参加者と非参加者の保護者を対象に半構造化インタビューを行い、スポーツ活動に対する保護者の価値観と社会文化的慣習との相関、家事や労働における子どもの役割、保護者の幼少時代の経験に基づく子育てに対する態度などについて回答を得た。また、環境要因を把握するため、対象地域に長年暮らす保護者から地域の治安についても尋ね、現在と過去の遊びやスポーツに対する子どもの環境の変化についても回答を得て分析し、保護者の価値観と行動、地域の治安、社会文化的慣習から子どものスポーツ参加における態度と理解について検討を行った。

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