[2a1205-08] スポーツ文化研究部会【課題B】口頭発表⑤

14:15 〜 14:29

[スポーツ文化-B-20] 日本武道研究における社会学的方法論の応用可能性（社）ノルベルト・エリアス「文明化の過程」をめぐって

*村下 慣一¹ (1. 立命館大学大学院社会学研究科)

本報告では、近年の武道研究において着目されているスポーツ社会学における理論潮流の一派「エリアス学派」の方法論から、「武道を問い直す」という上位課題に対するアプローチを試行したい。
　エリアス学派の方法論は、歴史社会学の泰斗ノルベルト・エリアスの「文明化の過程」論に依拠するものであるので、本報告ではその学説史的な蓄積を踏まえながら、近年着目されているいくつかの研究事例について、批判的に検討してみたい。
　本報告を通して、エリアス自身の方法論上の強調点と、武道研究で援用されている概念（強調点）の異同を明示する予定である。