講演情報
[競技スポーツ-A-28]起床時心拍変動は運動中の内的負荷に直接的な影響を及ぼすか?(生)
*畑山 大知1、鍋倉 賢治2 (1. 筑波大学人間総合科学学術院、2. 筑波大学体育系)
持久系スポーツにおいて、トレーニング負荷や疲労をモニタリングすることは、効果的にトレーニングを継続するうえで重要である。起床時の心拍変動(HRV)は、自律神経系活性を反映し、持久性トレーニングへの適応や疲労状態を示す指標とされていることから、トレーニングのモニタリングへの利用可能性が検証されている。連続して隣接するRR間隔の差の二乗の平均平方根(RMSSD)は副交感神経系活性を表し、信頼性が高い指標である。RMSSDやそれを自然対数(Ln)に変換したLn RMSSDの動態は有酸素性能力やパフォーマンスと関連していることも報告されている(Flat et al, 2014)。以上のことから、HRVを基にトレーニング負荷を調節することで、トレーニングの効果的な継続が可能となり有酸素性パフォーマンスが向上すると考えられている(Kiviniemi et al, 2007)。しかし、起床時のHRVが直接体調やトレーニング時の心拍数(HR)および主観的運動強度(RPE)などの内的負荷と関連しているかは不明である。そこで本研究では、陸上競技・中長距離ランナーを対象に、起床時のHRVが運動中のHRおよびRPEと関連があるか調査する。HRVと連動して運動時の内的負荷が変化すればトレーニング負荷の管理に対するHRVの有効性を立証できる。
本研究では、起床時のHRVおよび主観的疲労度、最大下走行時のHRおよびRPE、トレーニング負荷を分析する。HRVは毎朝起床時に、仰臥位で5分間記録し1分目からの4分間を分析する。主観的疲労度は起床時のHRV測定とともに記録する。走行時HRの測定は、週に3回早朝練習前に実施する。毎試行統一した速度のトレッドミルで5分間走行し、最後の1分間のHRの平均値を分析する。トレーニング負荷は低・中・高強度の3つのゾーンに分類し、運動時間を乗じることで算出する。
本研究では、起床時のHRVおよび主観的疲労度、最大下走行時のHRおよびRPE、トレーニング負荷を分析する。HRVは毎朝起床時に、仰臥位で5分間記録し1分目からの4分間を分析する。主観的疲労度は起床時のHRV測定とともに記録する。走行時HRの測定は、週に3回早朝練習前に実施する。毎試行統一した速度のトレッドミルで5分間走行し、最後の1分間のHRの平均値を分析する。トレーニング負荷は低・中・高強度の3つのゾーンに分類し、運動時間を乗じることで算出する。
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