講演情報
[競技スポーツ-A-10]筋発揮張力維持法エクササイズのセット数の違いが筋活動に及ぼす影響(生)
*山下 貴司1、任 禹龍1、小菅 悠太1、藤野 泰成2、宮澤 脩也2、越智 英輔1,3 (1. 法政大学大学院スポーツ健康学研究科、2. 法政大学スポーツ健康学部、3. 法政大学生命科学部)
【背景】本研究では、筋発揮張力維持法(LST)トレーニングに着目し、セット数の違いによる筋活動の変化を検討することを目的とした。表面筋電図(EMG)法を用いてLST時の筋活動を通常トレーニング(TRAD)と比較検討し、セット数の多いLSTでより筋疲労が誘発されることを仮説とした。
【方法】25名の健康な男子大学生が本研究に参加した。被験者は、最大挙上重量(1RM)測定後に1セットトレーニングを行うグループ(n=11)と3セットトレーニングを行うグループ(n=14)にランダム割付され、片足ずつLST(50%1RM)あるいはTRAD(80%1RM)の膝伸展運動を実施した。LSTは挙上3秒・保持1秒・下降3秒のサイクルと、TRADは挙上1秒・下降1秒・休息1秒のサイクルで実施した。いずれのトレーニングも疲労困憊になるまで反復し、3セット行うグループはセット間に2分の休息を設定した。測定項目は、運動前後の最大等尺性膝伸展(MVC)トルク、MVCトルク発揮中およびトレーニング中のEMGの平均振幅(RMS)および平均周波数(MPF)とした。
【結果】MVCトルクはトレーニング法、セット数による差が認められなかった。MVCトルク発揮中のRMSは、LSTの3セットと比較してTRADの3セットにおいて有意に低値を示した(p < 0.004)。一方MPFは、トレーニング法、セット数による差が認められなかった。トレーニング中のRMSも、トレーニング法、セット数による差が認められなかった。一方LSTを3セット実施した際のMPF低下は、LSTの1セット、TRADの3セットと比較して有意であった(LST 1セット: p < 0.007、 TRAD3セット: p < 0.009)。
【考察】LSTを3セット行うことでMPFが有意に低下することから、LSTによって代謝性ストレスが蓄積し、筋疲労が引き起こされる可能性が示唆された。
【方法】25名の健康な男子大学生が本研究に参加した。被験者は、最大挙上重量(1RM)測定後に1セットトレーニングを行うグループ(n=11)と3セットトレーニングを行うグループ(n=14)にランダム割付され、片足ずつLST(50%1RM)あるいはTRAD(80%1RM)の膝伸展運動を実施した。LSTは挙上3秒・保持1秒・下降3秒のサイクルと、TRADは挙上1秒・下降1秒・休息1秒のサイクルで実施した。いずれのトレーニングも疲労困憊になるまで反復し、3セット行うグループはセット間に2分の休息を設定した。測定項目は、運動前後の最大等尺性膝伸展(MVC)トルク、MVCトルク発揮中およびトレーニング中のEMGの平均振幅(RMS)および平均周波数(MPF)とした。
【結果】MVCトルクはトレーニング法、セット数による差が認められなかった。MVCトルク発揮中のRMSは、LSTの3セットと比較してTRADの3セットにおいて有意に低値を示した(p < 0.004)。一方MPFは、トレーニング法、セット数による差が認められなかった。トレーニング中のRMSも、トレーニング法、セット数による差が認められなかった。一方LSTを3セット実施した際のMPF低下は、LSTの1セット、TRADの3セットと比較して有意であった(LST 1セット: p < 0.007、 TRAD3セット: p < 0.009)。
【考察】LSTを3セット行うことでMPFが有意に低下することから、LSTによって代謝性ストレスが蓄積し、筋疲労が引き起こされる可能性が示唆された。
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