講演情報
[学校保健体育-B-21]小学校教師が思うACPを活用した体育に関する思い(教)性と体育指導の得意不得意の観点から
*中川 昇1、塚本 将太2、大坪 健太3、春日 晃章4 (1. 岐阜大学大学院、2. 兵庫教育大学大学院、3. 岐阜協立大学、4. 岐阜大学)
目的)性及び体育指導の得意不得意が,アクティブ・チャイルド・プログラムを導入した体育(以降ACP体育)を参観して感じた感想に関してどのような違いがあるのかを明らかにすることを目的とした. 方法)本研究の対象者は,G県の小学校に勤務する教師116名であった.ACP体育は,JSPO-ACP講師が実施し,小学校教師が観察しつつ一緒に参加する形で行われた.調査は,Googleformsを用い,教師から回答を得た.アンケートは,教師の基本情報,体育指導への自信,ACP体育に対する意見を含む全17項目から構成された.体育指導に関する項目,ACP体育に関する項目に関しては,4件法で回答を得た.4件法で回答を得たのを,「2.そう思う3.ややそう思う」を1つにまとめ「思う」と解釈し,3段階評価に再区分した.分析に際して,性別と体育指導の得意不得意によって4群に分類した.性別における体育指導の得意不得意がACPに対する思いにどのような違いがあるか検討するため,クロス集計表を作成した後,χ2検定を適用し,有意な関連が認められた場合は,残差分析を行った. 結果及び考察)分析の結果,すべての項目において有意な関連は認められなかった.「ACP体育は体育授業の参考となった」,「ACP体育を体育授業で直ぐに実践できそうか」,「ACP体育をこれから取り入れたいと思うか」,「ACP体育を体育授業に用いることが効果的か」,というACP体育に関する4つの質問項目において,全ての教師が肯定的に捉えていることが明らかになった.教師は,実態を踏まえてACPを導入することは効果的であると感じると推察される.以上のことから,性別や指導力に関係なくACP体育は,教育の場に受け入れられ実践される可能性が高いことが示唆された. 結論)ACP体育は,性や体育の指導力に関係なくどの教師においても有効な方法になりうる教材であると示唆された.
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