講演情報

[学校保健体育-A-19]教育実習事前指導の球技指導マイクロティーチングの省察から見た学習の特徴(体育科教育法)5分間のマイクロティーチングの省察の記述から

*横井 みやび1、小磯 透2、佐野 孝3、中野 貴博3、後藤 晃伸3、國土 将平3 (1. 中京大学大学院、2. 中京大学体育研究所、3. 中京大学)
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【目的】本研究では,マイクロティーチング(以下MT)の実施後に行った省察の記述から,球技指導におけるMTの実践や省察にどのような学習の特徴があるかを明らかにすることを目的とし,MTの事前経験の有無による、工夫した点,心掛けた点,難しかった点,良かった点,改善点,時間配分の要因・観点の特徴を明らかにする.【方法】C大学における2015〜23年度の教育実習の集中講義に参加した大学3・4年生1706名を対象とし,5分間のMTを実施した.講義後,①指導案作成時に工夫した点,②教師役時に心掛けた点,③難しかった点,④生徒役から見て良かった点,⑤改善点,⑥時間配分についての6設問の省察に自由記述式で回答した.これらの記述に対し,テキストマイニング(KH-Coder)を施した.抽出した2989語のべ49915語から,出現回数が4回以下の語,MTの準備段階や実践に関係しない語を除外し,740語のべ30771語の抽出語と記述を用いて,語彙の豊富さ,具体的な抽出語の相対使用率並びに記述の文章の長さを分析した.前年度までにMT経験有りの2015~19・23年度学生(Ⅰ群)とMT経験無しの2021~22年度学生(Ⅱ群)とで分けて比較した.【結果・考察】文章の長さと語彙の豊富さでは,①では,Ⅱ群よりⅠ群の方が長い傾向であった.具体的な抽出語の相対使用率では,⑤について,Ⅱ群は時間配分についての指摘が多かったのに対して,Ⅰ群は生徒への指導についての指摘が多かった.早口についても指摘がされていた.事前経験が有ることで教師役時に心掛ける内容を挙げることができたと考える.また生徒役は,指導の中身について具体的に指摘することができたと考える.【結論】MTの事前経験の有無により、工夫した点、心掛けた点、難しかった点、良かった点、改善点、時間配分の要因・観点で類似した特徴と異なる特徴がそれぞれ見られた.

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