講演情報
[学校保健体育-B-26]「静岡産業大学ダンスの夕べ」公演が与えた影響に関する研究(教)大学生の授業作品を事例にして
*高橋 和子1 (1. 静岡産業大学)
A大学スポーツ科学部の専門科目「ダンス2023」の最終目標は、磐田市民文化会館での作品『花は咲く』の舞台上演であり、出演者18名に与えた影響から発表の意義を探る事を目的とする。比較対象にB大学教育学部「ダンス2019」での岡山シンフォニーホールでの作品『青春トライ』の出演者25名を設定した。両者の共通点は、①半期の授業作品の初舞台②「全員→各班→全員」の作品構成で即興を含む③出演者の創作④本研究者が指導者⑤教職科目⑥上演後の課題提出(千字以上)「A学生:舞台に立った経験=a,ダンスの教育的意義=b」「B学生:私が踊るという事=c」である。課題を定量テキスト分析し、上述の「aとc」「aとb」の比較を行った。取組状況は、A大学ではスポーツ大会が優先され本番で初めて全員が揃い劇場は市内である。B大学では一致団結して練習に励み、他県での公演のため宿泊・交通費も自前であった。分析の結果、次の事が明らかになった。 「aとc」比較では、両大学に共通の頻出語は「ダンス・舞台・踊る・楽しい・気持ち・伝える・動き・仲間」等であった。特にA大学では「仲間」、B大学では「楽しい・動き」の頻出度合いが高かった。A大学はリハーサルで他団体作品レベルや真剣さの違いもあり緊張し、本番は仲間と共に作品を伝えたい思いを優先して上演できた。B大学は遠征気分や動きの成果を全力で出し切り踊った経験は、青春の楽しい思い出になった。2.「aとb」の対応分析比較での傾向は、aでは「舞台・立つ・本番・練習・作品・見る・楽しい」が、bでは「コミュニケーション・教育・能力・意義・育む・向上」等であった。3.両出演者にとってネガティブな語句「恥ずかしい・苦手・難しい」の出現回数は少なかった。 以上の事より舞台発表の意義は学生に肯定的な成果を与えたと推察される。
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