講演情報
[健康福祉-B-12]幼児期から学齢期までの基礎的運動発達の長期サポートの提案(ア,教,方,発,心)
*藪内 正樹1、佐々木 海2,5、平島 加代5、湊 一穂4、篠原 健真3、綿引 勝美3 (1. C3pro株式会社、2. あさがお福祉会みつぼしこどもえん、3. 鳴門教育大学、4. あさがお福祉会つだまちスマイルキッズ、5. あさがお福祉会つだまちキッズ)
本研究の狙いは,幼児期から学齢期までの長期の運動発達サポートの重要性とそのために必要な基礎となるデータ収集法を提案することである。コオーディネーション理論の立場から,「発達性協調運動障害(症)」に関する知見を背景に,運動の不器用さによって運動遊びから遠ざけられてしまっている子どもたちのサポートの基礎データとしてのスピード測定の意義,運動発達チェックリスト作成,そこから得られた初期データの分析結果を提示する。新生児から学齢期(15歳)にかけての運動発達を構築するための内的要素については、さまざまな指摘があるが,ここではThelenの8要素(パターン生成 ,関節分化 ,姿勢コントロール ,視覚フロー感受性 ,トーヌス制御,伸筋力, 身体的制約, モチベーション)の指摘とフェルデンクライスメソッドの継承であるJeremy Kraussアプローチに注目した。これらの要素は仮説的であるが、ロコモーション運動の発達を支援するプログラムの開発のための重要な視点を提供するであろう。パタン、関節、姿勢、視覚フロー、トーヌス、伸筋と屈筋、身体の制約、モチベーション。これらの要素を運動プログラムに組み込むことで、ロコモーションなどの基礎的な動きを獲得するための場が作られる。Jeremy Kraussアプローチのうち,センサリーアクティブムーブメントセッションでは,特定の体位でのさまざまな動作をおこない,その動きによってうまれる運動感覚(丸い、長い、短い、など)を体験し発達させることが狙いになっている。 こうした身体的な感覚の違いを,動きのコントラストやバリエーションによって学習する。本取り組みでは,運動を構成する8つの要素,感覚的な運動感覚的語彙の獲得を狙いとした運動指導プログラムの提案を行い,その典型的な動作としての立位タッピング動作の測定データの関連性について初歩的な成果を提示する。
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