講演情報
[生涯スポーツ-A-01]鶴ヶ島市地域クラブ化支援モデル事業への取り組み①(経)鶴ヶ島モデル「チームつるがしま」へのマネジメントアプローチ
*江向 真理子1、小野里 真弓2、水上 雅子3 (1. 鶴ヶ島市スポーツ少年団、2. 尚美学園大学、3. 杉野服飾大学)
本研究は、鶴ヶ島市が取り組む地域クラブ化支援モデル事業を対象とし、「チームつるがしま」の組織・運営体制づくりなどを総合的に支援するマネジメントについて、多方面の組織、団体との連携によるモデル化を検討することを目的とした。スポーツ庁から令和4年12月に「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」が示され、令和7年度までは「改革推進期間」として位置づけられている。 この提言は、生徒にとって望ましい環境を構築するという観点に立ち、段階的に地域連携や地域の運営団体・実施主体の地域スポーツクラブ活動への移行に取り組み、部活動が多様な形で最適に実施されることを目指すとされている。埼玉県では、令和6年4月に「埼玉県地域クラブ活動推進計画」が発表され、鶴ヶ島市では、今年度より教育委員会生涯学習スポーツ課が中心となって、「地域クラブ化支援モデル事業」を立ち上げた。この事業は、行政機関に加えて、学校や保護者、スポーツ少年団をはじめとした地域クラブや地域コミュニティ、市内に留まらず県内の企業や高校、大学などが協力し、鶴ヶ島市の環境、規模、地域特性などを生かした組織・運営体制、指導体制づくりを目指すことが特徴となっている。活動のコンセプトとして、①子ども達の心身の成長と可能性を伸ばすため、スポーツ活動をさらに充実させる、②活動を支える人達の喜びややりがい、生きがいにつなげる、③鶴ヶ島市の新しいまちづくりにつなげる、の3つを掲げている。参加対象者は市内全中学校バスケットボール部の1,2年生で、中学校が持ち回りで会場を提供することや、指導者の派遣など地域との連携を図りながら活動を進めることが計画されている。この事業計画におけるマネジメントシステムを構築することは、今後展開される「鶴ヶ島モデル」の有効な活動と地域クラブ化のモデルとして有用な示唆を与えるものと考える。
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